2016年に観た映画ベスト
2017年明けましたね。
年末からの風邪が治らず、ひたすら寝てばかりで腰が痛いという思わぬ正月となりましたが、今年もよろしくお願いします。
つか、この日記はじめて約1年経つというのに、記事が20本しかないってことにびっくりですよ。
といいつつも、毎日書くとかは自分には無理ゲーなので、今後ものんびりやっていきまする。
新年一本目は2016年に観た映画で、心に刺さったやつを記録しておきます。
公開日が2016年のものではないのですが、ご容赦くださいまし。
ラスト、コーション
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先に「ブエノスアイレス」を観て、トニー・レオンかっちょええええ!! と単純脳で借りたやつです。
戦時下の日本軍に占領されていた上海が舞台。
学生演劇をやっていた主人公らが、抗日劇をやったら観客にものすごく受けて、そのまま抗日レジスタンスへの道を進んでいくっていうストーリー。
うまいこと大人に操られて、学生レジスタンスの彼・彼女らは、日本軍のスパイだと噂される特務機関のトニー・レオンにハニートラップをしかけるという使命を負うんだけど、まあ本気で好きになってしまったあとが切ないのなんのって。
エッチなシーンがてんこ盛りってのが有名な映画らしく、たしかにお子さんと一緒に見る映画ではないかなとは思うんだけど、とにかく美しくて切ないお話に、見終わったあともしばらく心が揺さぶられて仕方なかったです。
タン・ウェイの歌声も耳に沁みました。名作!
ミルク
先に本人出演のドキュメンタリー映画(↓)を観てから、本作を観ました。
(どっちが先がいいかはわからんけど、両方観るのもおすすめですよ)
ハーヴェイ・ミルク [コレクターズ・エディション] [DVD]
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アメリカといえどもゲイに対しての風当たりが強かった1970年代。
サンフランシスコにゲイが集まるコミュニティがあり、そこへ渡った青年ハーヴェイ・ミルクが、ひとりのゲイとして、迫害されている同性愛者はじめ社会的弱者が生活しやすい街・国にするために、市政執行委員になり街を変えていく途中、凶弾に撃たれ志半ばで命を落としたという実話をもとにした映画。
いまでは日本でもLGBTに対しての条例ができて、1970年代と比べたらずっと生きやすくはなってはいるんだろうけども、たった40〜50年前は、ゲイであるというだけで迫害され、命を狙われることが普通にあったというのが胸に痛い事実です。
自分のなかでのゲイムービーの金字塔は「トーチソング・トリロジー」だったんだけど、別の意味でこの映画も忘れられない一本になりました。
ハーヴェイ亡きあとの、友人たちのその後もネットで探せるのでよろしければ。
死んだあとも、何かを残しているって本当にすごい影響力だったなと感嘆します。
ブエノスアイレス
トニー・レオンとレスリー・チャンの名優二人がゲイ役に挑んだ名作です。
ほぼ全編、アルゼンチンロケ。
色合いも空気感も刹那的で美しい。流れる音楽もぴったりハマっています。
想像していたよりラブシーンが多いわけではなく、男性二人のすれ違いラブなお話なんですが、なんでこんなに切ないのか・・・!!
ただ好きなだけではダメなのかなとか、男女の恋と違って、結婚とかこどもを作るとか明確な未来が見えないと難しいのかなとか、とにかくいろいろ考えさせられます。
終わり方もいろいろ考えさせられるんだけど、答えは観た人にお任せします的で、そういうのも全部ひっくるめてすごい脚本だなとただただ感心。
(Amazonのレビュー見てたら、アドリブに近い進行してたって書いてあって、それがうまくストーリーになるなんてどういうこと!? と二度びっくりしました)
イグアスの滝の写真などを見るたびに、胸に切ない記憶が蘇る映画となりました。