ギャップ萌え映画「シークレット・ミッション」
日記なのに全然書いてなかったら、はてなからメールで更新しろいって来たので、今日見た映画を書いてみるよ!
シークレット・ミッション
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韓国映画。
北朝鮮で少年時代から秘密組織で戦闘要員として育った青年が、エリートスパイとして南に潜入。市井の人になりすまして近隣住民を観察しながら、いつかくる作戦実行の日を待っていたら、同じく少年時代から組織で育った青年が、ミュージシャンになる任命を受けて、同じ街へ潜入し───
ミュージシャンっつーのもよく分からん任命だったけど、主人公(キム・スヒョン)の任命はなんと、「バカ」になること。
その命令、どんな深い意味があんねん!? と、視聴者(わし)だけじゃなく、当の本人もそう思いながら、かなり本格的にバカのフリをしているのが面白すばらしい。振り切っている。
(日本だとここまでの演技はタブーの域に入りそうで難しいだろうな〜)
しかも潜入してから2年も経っているのに、組織からの具体的な司令はなく、与えられた命令といえば、2人以上の人前で用を足す姿を見せることとか、意味の分からんルールを遂行することだったり・・・。
この主人公を演じたキム・スヒョンの演技がすばらしく、バカのフリとエリートスパイの顔を覗かせるときとで、目や姿勢から何までスッと切り替えができるんだよね。
お話は、前半は居候しているスーパー(雑貨店)のオバちゃんや、街の人(バカだと思ってからかってくるこどもたちなど)との交流が描かれていて、かなりコミカルなのに対し、後半、組織がスパイを全員見切るとなったあとの、攻防戦はまさにアクションムービー。
役者さんはアクション俳優ではないようだったので、アクションシーンでは、ところどころコンマ何秒か間(ま)がありすぎるように感じて、キレが悪く見える箇所もあったんだけど、にしても身体を張った演技はさすがだった。
ぶっちゃけ、他の映画に入っていた予告編見ていたときは、ただのコミックムービーだと思っていたのに、最後まで見たらまったくそうではなく、前半と後半のカラーの違いに驚きつつも、見終わったあとに残ったのは、潜入していたときのバカのふりをしつつ、しめるところはしめていた、主人公のキャラクター。
こどもたちにからかわれたりしつつも、みんなに愛されていたのが伝わっていたから、最後が本当に切なかった。
バカのフリをしていたときは、髪も伸びたまんま(もっさ〜としてるのに短髪より似合ってたかも)、服も毎日緑のジャージで鼻水まで垂らしてる状態なのに、スパイのときは短髪で黒いスーツをピシっと着こなし、おまけに腕っ節も強いという設定なので、ギャップ萌え好きな人にもおすすめ。
(あとほかのキャラからの主人公への思いがBL風にも感じられて、そういう邪目線で見ても楽しいかも。切ないけど)
同じく南への潜入ものだと、レッド・ファミリーも。
こっちも予告ではコメディーだと思ってたのに、意外にシリアスだったなあ。
テーマがデリケートすぎるから、最後までコメディー路線で終わるわけにはいかないのかもね。
(レッド・ファミリーの救いは、メインキャストの2人(キム・ユミとチョン・ウ)が後日結婚したってことかも)