視聴後、重い気分になるのが分かっていても「老人漂流社会」を見てしまう心理

NHKドキュメンタリー「老人漂流社会」。

www.nhk.or.jp

 

  • 華やかな老後→出てきません。
  • 老後は夫婦ふたりで悠々自適生活→出てきません。
  • やっと夫婦で海外旅行三昧→出てきません。

 

出てくるのは、少ない年金で高齢の親の介護をして、いつか共倒れしてしまいしそうな家族や、こどもが非正規雇用で実家に舞い戻り、親の収入がないと一家の生活が成り立たない家族・・・などの、見ているだけで苦しくなる、日本の現実。

 

 

というか、自分も非正規雇用で自宅住まいの団塊Jr.世代なので、余計に酸っぱい思いで感情移入しながら、見てしまう。

 

いろんな家族が出てきて、いろんな提案があるものの、いますぐにどうにかなる(できる)話ではないのが、余計につらい。

(前に生活保護を受けるには、こどもと離れて生活をすべきって提案もあったけど、病院に通うにも人手が必要で・・・とか考えると、なかなか思いきれない気持ちもわかるし、じゃあこどもが早く正規雇用の仕事に就けばいいじゃないか、と言われても、非正規やってる40代・50代の再就職が難しいのは身にしみて知っているので、そんなことは言えない)

 

こういう番組を見て思うのは、視聴者が、こんな未来にならないように何ができるか? って考えることがひとつの目的でもあるんだろうけども、どうしても出てくるケースが、自分の未来にしか思えなくて、いつもいつも見終わったあとに、ぞわぞわと胸のあたりに黒いものが残って、重い気持ちになってしまう。

 

それでも目を背けずに見てしまうのは、いつか来る未来を事前にシミュレーションして、少しでも気持ちを軽くしておきたいという心理からなのか。

こんな未来にしないよう、いまを頑張る・・・と言い切れないのが悲しい。